突然大きなニュースがあったり、株価が大きく変動したりすると、株主は冷静な判断ができなくなってしまいます。例えば、突然の大幅下落を知り不安になった株主が急に慌てて株を売ろうとして、皆が一斉に同じ行動に走ると、株価は一層大きく下がってしまいます。そういった混乱を避けるために1日の株価の変動に制限をもうけたのが「制限値幅」で、前日の株価を基準値段として、その日に取引可能な変動幅が決まります。 東証では下記のように定められています。
基準値段 |
制限値幅 |
100 円未満 |
上下 30 円 |
200 円未満 |
50 円 |
500 円未満 |
80 円 |
1,000 円未満 |
100 円 |
1,500 円未満 |
200 円 |
2,000 円未満 |
300 円 |
3,000 円未満 |
400 円 |
5,000 円未満 |
500 円 |
10,000 円未満 |
1,000 円 |
20,000 円未満 |
2,000 円 |
更に詳しくは東京証券取引所のサイトを参照してください。
http://www.tse.or.jp/
例えば前日の株価が350円だったとすると、本日の変動幅は上下80円となり、取引可能な価格は270円~430円の間となります。その際、上限いっぱいの430円まで上がることを「ストップ高」、下限いっぱいの270円まで下がることを「ストップ安」といいます。