ローソク足とは代表的なチャートの一つで、一定期間の始値、終値をローソクに似た四角形で表したものです。期間が分単位のものは「分足(ふんあし)」、日単位のものは「日足(ひあし)」、週単位のものは「週足(しゅうあし)」、月単位では「月足(つきあし)」といいます。
始値より終値が上がった時は「陽線」、下がった時は「陰線」といいます。大幅に上昇した時の長い線の事を「大陽線」、逆に大幅に下落した時の長い線を「大陰線」などとも呼びます。単に終値を線で結んだだけのチャートとは違い、場中の動きを読み取ることができるのがローソク足の特徴です。
上下にはみ出ている線は「ヒゲ」と呼ばれ、その期間の高値と安値を表しますが、このヒゲの長さも株価の動きを読むのに重要な役割を果たします。安値圏や下降局面で「長い下ヒゲの陽線」が出現すると、それは上昇へのシグナルとされることが多くあります。長い下ヒゲは、株価が大幅に下げた際にすかさず買い注文が入り反発したことを表すからです。したがって、下ヒゲの出現を底値の合図として活用することもあります。
もう1つ代表的なものには「十字足」があります。安値圏や下降局面でこの十字足が出現した際にも、上昇への転換を示しているといわれます。逆に高値圏や上昇局面で出現した場合には、下落への転換点であると判断できます。このように、株価の底やピーク(天井)を予想する時にもチャートは大いに活用できます。