株主優待について教えて!!
配当と同じように決算期末(中間決算も含む)時点の株主に対して、その会社のサービスや製品が贈られることを「株主優待」といいます。自社のサービスや製品の知名度アップや、個人株主の安定化などを目的として実施され、最近は導入する企業がどんどん増えています。
株主優待の内容は、「四季報」の巻末に掲載されていたり、株主優待を特集した本なども発売されています。株主優待の内容を金額に換算し、配当利回りと同じように株主優待の実質利回りを計算して株を選ぶ方法もあります。配当と同じで、業績が悪くなれば優待内容も見直される場合もあります。
株主優待は配当と同じように決算期時点の株主に対して権利が与えられ、実際に受け取るのはその2~3ヶ月後になります。保有している株数に応じて内容が異なるケースが多いのですが、機関投資家や外国人投資家などたくさん株を保有している人たちにすれば、優待をもらっても仕方がないので、優待制度を廃止してその分を配当金に回すべきだという意見もあります。
株主優待券などは金券ショップやネットオークションでもたくさん出回っていますが、優待券や株主向けのイベントを、本人確認を行うことで株主本人しか利用できないように変更する会社もでてきました。こういった優待は転売ができなくなります。また、株主に長期的に株を保有してもらえるように、保有期間の長さに応じて内容を優遇したり、ポイント制にして貯めたポイントを賞品と交換できたりするものなど、工夫を凝らした株主優待も登場しています。