初押しは買い、初戻しは売り
上げ相場で初めて一時的な下げ、いわゆる押し目の場面があったときは、買ってもよい。反対に、下げ相場で初めて戻す場面があったら、売ってもよい、という格言。
早耳の耳だおれ
「あなたにだけ、とっておきの情報を教えます」というような誘いには乗るべきではない、というウォール街の格言。
半値八掛け二割引
昔、大阪船場の繊維問屋街で、モノが売れない時の値引き率のこと。100円のものを半値の50円にしても売れなければ、さらに八掛けの40円にするが、そこから更に二割引で、結局は三分の一の水準が大方の目途となった。
半値戻しは、全値戻し
株価が値下がり幅の半分まで回復してきた(半値戻し)ということは相当の上昇エネルギーを持っているはずだから、今後全値(それまでの高値)まで戻るものだ、という考え方。
人の行く裏に道あり花の山
株式投資の格言の中で、一番有名な言葉でしょう。投資家は、群集心理で動く傾向が強いものです。この格言の意味は、群集心理で動いても、それでは大きな成功は得られない。むしろ他人とは反対のことをやった方が、上手くいく場合が多い。そう説いています。大勢に順応すれば、確かにリスクは少ないものですが、人並みの行動からは、人並みの結果しか得られないということでしょうか。相場のトレンドが偏り、過熱が感じられる時などに、この格言を思い出してみましょう。これと類似の格言には、「人が売るときに買い、人が買うときには売れ」、「相場師は孤独を愛す」などがあります。
人も我もで相場は天底をつける
日頃熱心に相場の勉強をする人ほど、その見通しには信念を持つものであるが、最後は、人間の信念をも覆すほどに、相場というものは非情で厳しいものであるという意味。
百冊の理論書は1回の売買にしかず
多くの相場理論書を読んでも、それは1回の売買におよばないという格言。習得した相場哲学を実践で使って体得することが一番大切です。
吹き値待ちに吹き値なし
吹くように相場が上がる吹き値で売り逃げようと思っていても、吹き値は、皆が待っているので、特別の材料でもない限りそんな相場にはなかなかならないという格言。
二日新甫(しんぽ)は荒れる
月初めの立会いで、1日が休日、2日から始まると、その月の相場は荒れるというジンクス。
棒上げは棒下げにつながる
連日大幅高を演じるような棒上げを見せると、その後は高値を維持することが難しく、短期間のうちに往って来いとなるケースが多いので、短期急騰後の買いには注意をすべきという格言。