逃げる時は迷うな
狐は疑い深い動物で、狩人から追われると、あっちに逃げよう、こっちに逃げようと迷っているうちに捉えられてしまう。相場でも、無理を重ねたあげく、刀折れ矢尽きることが多い。どうやっても見込みのない時は迷わず逃げてしまうべきだという格言。
二番底は黙って買え
下げてきた株価が最初の安値をつけることを一番底というが、その後反発して再度下げ、最初の安値近辺まで下げる場合、そこが本当の安値となることが多いという経験則から「二番底」と言って、買いのポイントとされることをさす。チャートで大変重要視されることから格言となったもの。
上り坂の悪材料は買い、下り坂の好材料は売れ
上昇相場でも下降相場でも、どちらにしても相場の大きな流れに逆らってはならないという意味の格言。市場参加者が総強気の時は、何か悪材料があったとしても、上昇の流れを止めることはできない。逆に下げ相場が続いている時には、何か好材料が出ても流れを変えることはまれである。
登り百日、下げ十日
株式相場が下降局面に入ったら、その下げ足は速いが、逆に上げ相場は、短期的な物色買いと利食い売りが繰り返すため、ジリジリと少しずつしか上がらないという意味。株価を上げるためには時間が掛かるので「登り百日」。逆に、天井圏に入ると大商いになる。相場が加熱してくると信用取引の買い残が増え、近いうちに手仕舞い売りをしなければならないものも増えてくる。そして不測の悪材料で一気に投げ売りが始まり、下げる時には鋭角的に急降下するので「下げ十日」と言う。